地盤改良工事
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SSコラム工法
SSコラム工法(以下「本工法」という)は、深層混合処理工法における機械攪拌式スラリー工法の一種で、スラリー状のセメント系固化材を特殊攪拌翼の掘削翼に設けた噴射口から地盤中に注入し、原位置土を機械的に攪拌混合することにより、地盤中に安定した均質な改良体(ソイルセメントコラム)を築造する工法である。
本工法では、粘着力が強い地盤などにおいて発生し、改良体の品質にバラツキが生じる原因ともなる“土の共回り現象”(攪拌翼に土が付着したまま同時に回転することにより、未改良部分が残る現象)を抑制するため、共回り防止翼の左右両端に上下方向に突出した鋼棒を取り付けて地盤中の摩擦抵抗を大きくし、攪拌混合中における共回り防止翼の固定力を高めることで、土の共回り現象の抑制を図り、ムラなく均一な攪拌混合による、バラツキが少ない均質な改良体の築造が可能である。
施工仕様
施工工程 | 1サイクル貫入時吐出方式 |
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施工速度 | 1.0m/min以内 |
先端処理 | コラム先端より上部50cmまでの範囲 |
羽根切回数 | 500回/m以上 |
施工手順
- 攪拌翼の中心をコラム芯にセットする。
- 油圧オーガを正回転し、空掘部の掘削を開始する。
- 空掘部の掘削が終わると、コラム天端よりスラリーの吐出を開始し、所定の掘削速度および注入量で掘削攪拌を行う。
- 計画深度で掘削およびスラリー吐出を停止する。ただし、支持地盤着底型の場合は、油圧トルクを確認後、掘削およびスラリー吐出を停止する。
- コラム先端より上部50㎝の範囲を正・逆回転にて再攪拌を行う。
- 所定の速度により逆回転で引上攪拌を行いながら引上げる。
- 施工完了。